熱波のパキスタンで700人死亡 断食月重なり脱水症状

朝日新聞デジタル 6月24日(水)0時34分配信


 パキスタン南部のカラチで、記録的な熱波で最高気温が45度を超えた20日以降、病院に運び込まれる患者が急増。AFP通信は保健当局者の話として、熱中症などによる死者が23日までに692人に達したと伝えた。

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 パキスタンでは19日からイスラム教の断食月が始まり、日の出から日没までの間、大半の大人は食事はもちろん水分も取らない。今年の断食月は、最も日中の時間が長く、暑い時期と重なったため、「水分摂取が足りず、脱水状態になる人が続出した」(カラチの医師)とみられている。

 1日12時間に及ぶ停電の影響を指摘する声もある。パキスタンでは電力不足が深刻で、カラチでは熱波の中、扇風機が使えず、水道用ポンプも止まって給水にも影響が出ている。野党は「政府の無策が原因だ」として、26日に全土で抗議デモを行うことを決めた。
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