<ドローン>逮捕の15歳 都内の男性「支援者だ」と名乗り


 ◇「パソコンの購入費として25万円を渡した」


 小型無人機「ドローン」を飛ばすと示唆する動画をインターネット上に配信したとして横浜市の無職少年(15)が威力業務妨害容疑で逮捕された事件で、東京都内の男性が「少年の支援者だ」と警視庁に名乗り出ていたことが、わかった。少年は男性から現金を受け取っていたほか、動画配信による収入もあったとみられ、警視庁少年事件課は、ドローン購入や動画配信の資金に充てた可能性があるとみている。

 捜査関係者によると、男性は22日午前に浅草署を訪れ、「少年にパソコンの購入費として25万円を渡した」と説明した。今年2月ごろ、少年が配信した動画で「パソコンを壊されたので、誰か買ってください」と呼びかけているのを見て、少年の指定する口座に振り込んだと説明。理由について、男性は「私は少年の信者。彼の動画が面白くてのめり込んだ」などと話しているという。

 男性は「信者の中でも上に立ちたかった」とも話しており、同課は他にも複数の支援者がいた可能性があるとみている。少年の開設したウェブサイトには支援金の振込先として銀行口座も記載されていた。

 また、少年が投稿していた動画共有サイトの中には、閲覧した視聴者から換金可能なポイントがもらえる仕組みになっているものがあり、少年はこのポイントの現金化でも収入を得ていたとみられる。一方で、少年は親から小遣いはもらっていなかったという。同課は、動画を見る人を増やすため、自分がドローンを飛ばそうとする動画を配信していた可能性があるとみている。警視庁は22日、少年を東京地検に送検した。【斎川瞳、堀智行】

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