居酒屋チェーン大手のワタミが13日発表した2015年3月期連結決算は、最終損益が126億円の赤字(前期は49億円の赤字)となった。昨年4月の消費税増税後の値上げで、主力の居酒屋「和民」に客足が遠のいたことが響いた。16年3月期に新たに85店舗を追加で閉鎖するなどのリストラ策を実施する。

 同社は15年3月期に不採算の100店舗を閉鎖しており、これに伴う特別損失も業績を圧迫した。売上高は前期比4・8%減の1553億円、営業損益は20億円の赤字(前期は29億円の黒字)だった。

 ワタミは同日、業績不振の責任を取って清水邦晃社長ら経営陣5人の役員報酬を最大50%、10カ月減額することを発表した。また、3月1日付で社長から退いた桑原豊氏は、同日付で取締役も辞任した。

 16年3月期は、売上高が6・7%減の1488億円、最終損益は10億円の黒字を見込む。


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